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文化財保存70年の歴史 明日への文化遺産
               文化財保存全国協議会 編

戦後経済発展のもとで、破壊され消滅した遺跡、守り保存された遺跡の貴重な記録。戦後70年、これまで遺跡がたどってきた歴史を検証し、文化遺産のこれからを考える。

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【目次】
I 文化財保存の現状と課題
II 保存運動の歴史と展望
 1 文化財保護法の成立と月の輪古墳
 2 戦後復興とイタスケ古墳
 3 高度経済成長と平城宮跡
 4 住民運動の高揚と池上曽根遺跡
 5 文化財訴訟と伊場遺跡
 6 高速交通網の整備と裏山遺跡
 7 新しい市民運動と田和山遺跡
 8 文化的景観と世界遺産
 9 大震災後の文化財救援活動と災害遺構の保存
 10 戦後70年と戦争遺跡
〈コラム〉登呂遺跡、岩宿遺跡、南堀貝塚、綾羅木郷遺跡、田能遺跡、
  加曽利貝塚、摂津加茂遺跡、多摩ニュータウン遺跡群、難波宮跡、
  青木遺跡、塚原古墳群、三ツ寺I遺跡、吉野ヶ里遺跡群、
  鷲城・祗園城跡、鞆の浦、平泉柳之御所遺跡、
  神戸港震災メモリアルパーク、木籠メモリアルパーク、原爆ドーム、首里城
III 文化財保存全国協議会の歩み
 1 文化財保存全国協議会の結成
 2 文化財保存全国協議会の活動記録

  2017年6月10日発行 新泉社

 

考古地域学を学ぶ 戸沢充則の考古学  海戸塾(代表 勅使河原彰)/編

放射性炭素年代測定、炭素・窒素同位体分析、DNA分析……個別・細分化した科学分析が隆盛するなか、考古学は何を目指すのか。
 戦後、旧石器時代・縄文時代研究をリードした考古学者、戸沢充則の貝塚文化、井戸尻文化などの実践から、考古学で歴史叙述する方法を解説。

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   2022年11月1日発行 新泉社





『高塚山の緑と古墳を守れ!・・・住民によるまちづくり運動・・・5年間の記録<2016.3 ~2021.2>』  高塚の緑を考える会:発行

兵庫県西宮市に高塚山という小高い丘があり、緑の木々が茂り四季の花が咲き、小鳥の鳴き声も聞こえ、子どもたちの遊び場でした。横穴式石室を持つ古墳もありました。突如、山を切り崩す宅地造成計画が明らかになり、周囲の住民たちが「緑と古墳を守ろう」と会を結成し活動を始め、「まちづくり権」を掲げて裁判も起こしました。残念なことに宅地造成が行われ、緑も古墳も残っていませんが、活動の成果は消えていません。5年間の活動の記録、「まちづくり権」、古墳のこと、そして支援した人、参加した人、一人一人の言葉を一冊にまとめました。
 注文は文全協 bunzenkyou2021(あっとまーく)yahoo.co.jp まで
 メールをお送りください。
  ※(あっとまーく)を半角のアットマーク(@)にしてください。
 1冊500円+送料130円です。代金は同封する郵便振替票でお支払いください。

 

縄文時代を知るための110問題   勅使河原 彰 著

縄文ブームのなかで、ともすればイメージで縄文時代が語られていないか。当時の社会や暮らしはどこまでわかっているのか。縄文時代の疑問点、もう少し深く知りたい論点を、一問一答形式で答える。縄文時代の身分・階層・戦争など最新の争点を解説。

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  2021年11月8日発行 新泉社


古代近江の三都 大津宮・紫香楽宮(甲賀宮)・保良宮の謎を解く
                    小笠原好彦 著

白村江の戦い、疫病と大仏建立 
混乱期に遷された幻の宮都の謎
重要な役割を担うも短命に終わった近江の三都。最新の発掘成果と『日本書紀』『続日本紀』など文献資料を検証し、その歴史と謎を解き明かす。

  2021年2月25日発行 サンライズ出版

 

 

 

 


文化財としての「陵墓」と世界遺産
   「陵墓限定公開」40周年記念シンポジウム実行委員会 編

世界遺産となった百舌鳥・古市古墳群はほとんどが「陵墓」で構成され、公開されていない。その名称も天皇陵古墳として登録されたが、最大の大山古墳は本当に仁徳天皇の墓なのか。世界の墳丘墓の現状なども参考にし、文化財としての「陵墓」をどう保存、整備し、公開へ向けてゆくのかを考える。

  2021年5月10日発行 新泉社

 

 

 

 

 

シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊05
 ビジュアル版 考古学ガイドブック   小野 昭 著

世紀の新発見、太古の人びとの暮らしの解明……夢やロマンをかきたてるようにいわれる考古学。だが、実際の研究はどうなのか? 泥臭く、地味な作業の連続だ。いったい考古学とはどのような学問で、何を明らかにしようとしているのか、ビジュアルに解説する。 

  2020年11月1日 新泉社

 

 

 

 

 

東三河の考古学-芳賀陽先生追悼論集-
           東三河の考古学刊行会 編集

東三河地方(西三河・遠州を含む)を中心に遺跡の調査研究をおこない、長年にわたり文全協の常任委員を務めた芳賀陽さんの追悼論集。有志15名が執筆した論考や追悼文を収録。
   ⇒購入方法と目次へ

 2020年1月発行 東三河の考古学刊行会

 

 

 

 


よみがえる百舌鳥古墳群-失われた古墳群の実像に迫る-
                   宮川 徏 著

 戦後開発で多くの古墳が破壊され、主要巨大古墳が天皇陵・陵墓参考地とされてベールに包まれたままの百舌鳥古墳群。地元堺市に生まれ育った著者が、みずからの調査と保存運動の体験から、百舌鳥古墳群の全体像に迫る。
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 2018年9月3日発行  新泉社

 

 

 


縄文時代史
       勅使河原 彰 著

 縄文時代とは、どんな時代だったのか?
激変する自然環境のなかで、縄文人はどのように自然と折り合いをつけて独自の縄文文化を築き上げたのか。最新の発掘と科学研究の成果をとりいれて、縄文時代のはじまりから終焉までを描く。図版・写真多数収録。
  2016年8月31日発行  新泉社





古市古墳群をあるく 巨大古墳・全案内
             久世仁士 著

 世界遺産登録を目指す古市(ふるいち)古墳群は、全国屈指の巨大古墳密集地として知られる。国内第2位の規模を誇る誉田山古墳(応神天皇陵古墳)をはじめ、前方後円墳、方墳、円墳などさまざまな形で集積する河内の古墳群はどう成立してきたのか――。その歴史的変遷から現状までを、最新の考古学的知見とともに探訪し、多数の図版・写真を交え、現存するすべての古墳へ案内する。好評『百舌鳥古墳群をあるく』に続く第2弾。
  2015年12月17日発行 創元社


 

百舌鳥古墳群をあるく 巨大古墳・全案内
              久世仁士 著

 なぜ、古墳はこんなに面白いのか。世界遺産登録を目指す百舌鳥(もず)古墳群は今、どうなっているのか――。人を惹きつけてやまない巨大な大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵古墳)をはじめ、中小の大きさも形もさまざまな古墳まで、現存するすべての古墳を探訪し、案内する。地元・泉州で文化財保存に携わってきた著者が、多数の図版・写真を交えながら、歴史的変遷から現状まで最新の考古学的知見とともに読者を現地へいざなう。
  2014年7月22日発行 創元社



古墳は語る 最新の成果で学び、楽しむ初期国家の時代
                    石部正志 著

 本会の機関誌『明日への文化財』54号から64号まで10号にわたって掲載された連続講座を一書にまとめたもの。単行本としての刊行に際して、随所に補筆・修正を行うとともに、新たに終章「古墳が語る初期国家の形成と展開」を加筆。市民にわかりやすく遺跡の意味を説いてきた元文全協代表委員の著者による、古墳時代の入門書。
  2012年11月15日発行 かもがわ出版




シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊03
 ビジュアル版 縄文時代ガイドブック  勅使河原 彰 著

 日本列島に1万年近くつづいた縄文時代。それは自然と対話し、共生する道を選んだ縄文人の世界だ。原始工芸の極致とよべる縄文土器、四季折々の多彩な生業、高水準の木工・編み物、見事な装飾品、土偶などの呪具、集落や社会などをビジュアルに解説する。
  2013年2月発行 新泉社





「陵墓」を考える 陵墓公開運動の30年
   「陵墓限定公開」30周年記念シンポジウム実行委員会 編

 世界でも有数の規模を誇る王墓といえる巨大古墳のほとんどは、天皇および皇族の墓として「陵墓」および「陵墓参考地」として宮内庁が管理しており、その実態はほとんどわかっていない。文化財保存全国協議会をはじめとする関連16学・協会は、研究者のみならず一般の人びとにも「陵墓」を公開することを一貫して求め、運動してきた。宮内庁が管理する「陵墓」の限定公開がはじめておこなわれたのは1979年であった。
 本書は、2009年5月17日に京都で、同年11月23日に東京で開催されたふたつのシンポジウムの成果をまとめたものである。現段階の「陵墓」に対する、歴史学・考古学の最先端の議論が反映された一書。
  2012年6月発行 新泉社

新版 遺跡保存の事典
      文化財保存全国協議会 編

 わが国における遺跡・埋蔵文化財の保存についての唯一の事典。日本の考古学的遺跡と遺跡をめぐる問題、遺跡の発掘調査から遺跡展示や報告書へのプロセス、開発による遺跡破壊と現状、保存されている史跡・遺跡への探訪ガイド、市民による文化財保存運動の手引き、また保存理念と文化財保存運動の基本的な考え方などを収録する。文全協結成20周年記念で刊行された『遺跡保存の事典』(三省堂サンレキシカ44 1990年発行 絶版)をもとに全面的に改定。
  2006年5月15日発行 平凡社