大阪府島本町越谷遺跡をめぐる講演会を開催しました。

2022年7月24日(日)、大阪府島本町で、連続講演会【「大河ドラマ鎌倉殿」時代の島本】第1回「後鳥羽上皇と庭園遺跡~越谷(こしたに)遺跡をめぐって~」が開かれました。約80名が参加し、他の市や町からの参加も多く盛況でした。
前川佳代さん、大澤伸啓さん、足立佳代さんの3人による講演がありました。どの講演も興味深いものでした。
3人のお話をまとめると、「大河ドラマ鎌倉殿」の時代、後鳥羽上皇は水無瀬殿(離宮)を造り、「おもしろき院」と呼び、この地を愛したと言われています。今も島本町の各地には当時の建物や庭園の跡が地下に残っているようです。その一つ、越谷遺跡は池の跡ですが、住宅地の開発で破壊が危ぶまれています。同じ頃、鎌倉や各地の庭園に造られた池の跡と比較して、よく似ていることがわかりました。
これらのお話から、当面、越谷遺跡ではきっちりとした発掘調査が必要だということがよくわかりました。また、将来的にはこれらの遺跡(群)を国の史跡として保存・整備していくことをみんなで考えていくことが大事でしょう。
この講演会は水無瀬殿の保存を考える実行委員会が主催し、文全協も後援団体として協力し、杉田事務局長と小貫が参加しました。第2回は、9月18日(日)です。⇒案内チラシへ

写真は講演会(2枚)と講演会終了後、希望者で現地を見学(越谷遺跡隣接地の御所池)の写真。
(文責:小貫)

この遺跡を守りたい⇒署名用紙へ

2022年08月07日