第51回大阪大会を開催しました!

文全協結成50周年記念第51回大阪大会「世界遺産と文化財保護の今日的課題」を開催しました。

まず、6月18日(金)、文全協第51回総会および全国委員会を開催しました。新大阪駅前で会場参加の事務局とオンライン参加のみなさん、約30名の参加でした。はじめてのズームによるオンライン総会で、試行錯誤しながら、時間いっぱいの議論ができました。ありがとうございました。

2日目の19日(土)は遺跡見学会「百舌鳥古墳群を歩く」。雨中の見学会となりましたが、文全協常任委員・久世仁士さんの案内で、堺市百舌鳥古墳群を歩きました。陵墓公開運動や戦後の市民による文化財保存運動の大きなきっかけとなった土師ニサンザイ古墳、イタスケ古墳などを訪れました。少人数でしたが、ご参加いただいたみなさん、そしてスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。

そして20日(日)は新大阪駅前のCIVI研修センター新大阪東を会場に大会を開催しました。オンライン参加64名。会場参加はスタッフを含めて23名。計約90名の参加者でした。文全協結成50周年記念という節目。新型コロナウィルスが感染拡大するなかで昨年から延期し、史上初のオンラインでの大会。何もかもがはじめてのことで、スタッフも参加者も戸惑いながらの開催となりました。
大会テーマは、「世界遺産と文化財保護の今日的課題」です。
午前中、橋本博文代表委員の開会挨拶に続き、聖武朝難波宮に関する講演(小笠原好彦・代表委員)、陵墓問題をめぐる報告(白谷朋世・陵墓問題特別委員)、そして第22回和島誠一賞授賞式、および昨年度開催できなかった第21回和島誠一賞授賞式へと進みました。 ⇒和島誠一賞の紹介ページ
午後は、巨大古墳についての講演(京都大学・下垣仁志准教授)、世界遺産の課題に関する報告(大阪市文化財協会・岡村勝行学芸員)、災害と文化財についての報告(くらしき作陽大学・澤田秀実教授)、そして、改定文化財保護法をめぐる報告(大阪府立弥生文化博物館・禰宜田佳男館長)と続き、質疑応答の後、小笠原代表委員の閉会挨拶で締めくくられました。
今回はとりわけ、一昨年世界遺産となった百舌鳥・古市古墳群をめぐる諸問題に関心があつまりましたが、文化財保護をめぐる今日的な課題を全体的に見つめなおす、充実した大会となったように感じます。まずは、大きなトラブルもなく無事に終えられましたことをご報告し、ご参加いただいたみなさまに感謝申し上げます。
なお、大会の内容については、7月末に発送予定の機関紙『文全協ニュース』に掲載予定ですので、ご期待下さい。

2021年06月26日